カラフルなゼムクリップ7


先日のグリーンカード面接結果の投稿についてメッセージをくださった皆様、本当にありがとうございます!!皆様のあたたかいお言葉はブログ執筆の糧とさせていただきます。
今後も本ブログをよろしくお願いいたします。


それではさっそく、グリーンカード面接レポート第一弾として、面接の持ち物についてお話しします。K-1ビザの記事のときと同様、面接の話から投稿していきます。時系列が前後してしまいますが、どうかご容赦ください。


面接通知書の内容

USCISからの面接通知書には持ち物や確認事項についてズラっと記載されているので、初見は焦るかもしれませんが、よくよく読んでみると大したことはないので大丈夫です!被っている点もいくつかあります。

面接通知書 (I-797C REQUEST FOR APPLICANT TO APPEAR FOR INITIAL INTERVIEW)
下記画像は通知書の一部(持ち物と確認事項に関する部分)です。クリックで拡大してご確認ください。
GC面接通知

本ブログでは、K-1ビザで渡米後にAOS/GC申請をされる18歳以上の方向けにご説明します。
それでは通知書の内容を確認していきましょう。

面接の確認事項

1) 配偶者同伴
婚姻ベースで永住権を申請された方は、面接時に配偶者の同伴が求められます。
K-1ビザを取得してアメリカ国内で永住権を申請する場合は「婚姻ベースでの申請」に該当します。

2) 通訳や弁護士の同伴も可能
英語に自信が無い方や全く話せない方は通訳の同伴が認められています。通訳は必ずしもプロに頼む必要はなく、英語と日本語が堪能な知人・友人・家族でも大丈夫です。
面接当日にとある中国人カップルと知り合ったのですが、彼等は英語が堪能ではないとのことで共通の友人を通訳として連れて来ていました。
弁護士を通して申請された方は弁護士に同伴してもらうことも可能です。

3) 政府発行のPhoto IDを持参
面接に参加する18歳以上の方は全員 Government-issued photo identification(政府発行の写真付身分証明)を用意する必要があります。同伴する通訳や弁護士も必要です。
面接だけでなく建物に入館する際も必要ですのでお気を付けください。
証明の種類としては、パスポート、アメリカの運転免許証・State ID、ミリタリーID等があります。

4) 予約時間の30分以上前に来ないように
これは待合室の混雑を防ぐためです。
実際は30分以上前に行ってもほとんどの所は入館できます。私も40分前に着いてしまったのですが、問題無く入館できました。混雑が激しい場合は断られることもあるようです。

【新型コロナによる影響】
現在USCISは彼等のオフィスへの訪問者に対する方針(訪問時の注意事項)を公開しています。
2021年5月27日に改定され、これまで全訪問者はマスク等のフェイスカバー着用必須でしたが「ワクチン接種完了者*はマスク等のフェイスカバー不要」と変更されました。
*:1回接種で済むワクチンは接種後2週間経過した場合を、要2回接種のワクチンは2回目の接種後2週間経過した場合を指します。

2021年7月28日の改定では「マスク等のフェイスカバー着用必須」に戻りました。
2021年9月7日の改定では感染率の高い地域のオフィスではマスク等のフェイスカバー着用必須」になりました。

申請者に同伴できる者は引き続き限定されています。バイオメトリクスや面接等でApplication Support Center (ASC) を訪問する方は事前に公式情報をご確認ください。
公式情報:USCIS Visitor Policy

持ち物

1) 面接通知書と政府発行のPhoto ID
私の場合、Photo IDはアメリカのState IDと日本のパスポートを持参。どちらも旧姓表示のままでしたが問題ありませんでした(後述)。

2) 封がされた健康診断書(Form I-693) とワクチン接種記録
AOS申請時に提出していない方はご用意ください。
ほとんどのK-1ビザ保持者はAOS申請時にワクチン接種記録(DS-3025 Vaccination Documentation Worksheet) を既に提出していると思いますので、その場合は面接時に再度用意する必要はありません。
渡航健診受診日から1年以上先に面接日が設定されたとしても、申請時に提出していれば再度健康診断を受ける必要はありません。
どうやら規程が変更されたらしく、申請時にDS-3025を提出しても、受理されてから1年以上先に面接になると健康診断を受け直す必要が出てくる可能性があるとのこと。
その場合はアメリカの指定医を受診するよう面接前にUSCISから通知が届くそうです。ただし、診断医の署名から60日以内の申請であれば、I-693(K-1ビザからのAOS申請ならば恐らくDS-3025)の有効期間は2年間となるそうです。

渡航健診日から60日以上1年以内に申請して、受理後1年以上先の面接になっても再度健康診断を受ける必要が無かった方も居らっしゃり、申請者によって状況が異なっています。
申請時にDS-3025を提出された方は、面接前にUSCISから健康診断の受診(I-693の提出)に関して通知があった場合のみご対応ください。

3) 扶養証明一式
申請時に提出していない方は各スポンサー毎に以下をご用意ください。
・Form I-864
・一番最近の連邦納税申告書とW-2(源泉徴収票)、または公式納税証明書等の認証されたIRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)からの文書
・現在の報酬率と週平均勤務時間について記載された雇用主からの文書と過去2ヶ月分の給与明細
・スポンサーがアメリカ市民または合法的永住者であることの証明

ほとんどの方はこれらを申請時に提出していると思いますが、雇用主からの文書は直近2ヶ月分の給与明細を添えてアップデート版として、更に申請から面接の間に新たに確定申告をした場合は新しい証明書を再度用意することをおすすめします。

4) 合法的永住者であることを証明する全ての書類
違法滞在ではないことを証明するための書類です。
このときは永住権を持っていなかったので、合法的滞在者の資格を証明する次の書類を持参。
⇒ AOS・就労許可証(EAD)・渡航許可証(AP)・K-1ビザのNOA。

5) これまでに発行された移民関係の全ての書類
EADやAPが発行された方はお持ちください。

6) アメリカ入国時に使用した全てのトラベルドキュメント
パスポート、I-94、AP等。

7) 申請者の出生証明書
日本人であれば戸籍謄(抄)本です。結婚後の新しい物でも、結婚前の物でも大丈夫です(後述)。

8) 配偶者の出生証明書と、アメリカ市民または合法的永住者であることを示す証明

9) お子さんがいらっしゃる方は各子供の出生証明書

10) 婚姻に基づく申請の場合、面接には配偶者同伴かつ以下の物を用意
・結婚に関する証明書の認証コピー
 マリッジサーティフィケートが該当。州・宗教によっては他の証明書もあるようです。
・配偶者の出生証明書と、アメリカ市民または合法的永住者であることを示す証明
・申請者または配偶者が以前結婚していた場合は、各婚姻毎の離婚証明書・死亡診断書
・各子供の出生証明書、住居が別の子供に関しては親権に関する書類

11) 婚姻を示す証拠
申請者とその配偶者が共同で保有している資産・負債に関する書類のコピー。これには以下が含まれます。
・納税申告書(夫婦合算申告)
・共同名義口座(ジョイントアカウント)の取引明細書
 ※普段の生活で実際に使用している口座の明細書を用意してください。
・保険書類(自動車保険、生命保険、医療保険)
・資産に関する書類(自動車、家、その他)
・賃貸契約書
・光熱費の請求書
・ジョイントのクレジットカード
・契約関連書類
・借地(借家)契約書
・写真(2人だけでなく家族・友人と写っている写真や結婚式の写真があれば尚良し)
・やり取りした手紙やメール
・婚姻関係を裏付けるその他の書類

12) 申請を通して提出した(提出する)各種サポートドキュメントのオリジナルとコピー両方を用意してください。USCISはオリジナルの方を回収します。

13) 申請者に逮捕歴がある場合、 例え罪が免責・免訴または削除されていても、警察の供述調書、裁判所の最終処置の原本あるいは認証付文書を持参すること。もし裁判所の記録が利用不可ならば、権限表明付の裁判所からの手紙を用意してください。

14) 外国語の書類は全て英語に翻訳すること。翻訳者は英語と当該外国語に堪能であり、翻訳は完全かつ正確であることを保証しなければならない。
申請者自身で翻訳してOKです。ページ下部等に翻訳者の署名、署名日付、「翻訳は完全かつ正確である」との一文を記載してください。
(追記)
戸籍謄(抄)本に関しては、面接官によっては第三者による翻訳でないと受理しないそうです。私の周囲では全員自身の翻訳で受理されているので、本件はUSCIS内で統一してほしいですね。
在米日本国大使館・総領事館でも公証してもらえるそうですので(翻訳は受付不可の所もあり)、気になる方は連絡してみてください。
その他の翻訳・公証機関でも大丈夫ですし、身近な方でも大丈夫です。

実際に面接に持参した物

【私(申請者)】
・面接通知書
・State ID(旧姓表示)
・K-1ビザ付きパスポート(旧姓表示)
・I-94
・結婚前の戸籍抄本と英訳(英訳は自身で作成)
・これまでにUSCISから受領した書類(AOS・EAD・AP・K-1ビザのNOA)

【夫(スポンサー)】
・出生証明書
・運転免許証
・パスポート
・Social Security Card
・会社からの雇用レターと直近2ヶ月分の給与明細
  (Employment verification letter and pay stubs for the past 2 months of Applicant’s sponsor)

【婚姻の証拠】
・マリッジサーティフィケート原本(Certified Copy of Marriage Certificate)
・ジョイントアカウントの取引明細書(Bank statement of our joint account)
 私の氏名は旧姓のままでしたが問題ありませんでした。
・夫の医療保険に扶養者として加入した証拠(Health and Dental insurance enrollment information)
・公共料金の連名請求書 1種類(Utility bill)
・家族と友人からの結婚祝いカードのコピー(Copies of wedding cards from our friends and family)
・写真 15枚(Photos)

それと身分証明書以外の各書類のコピー。
私達は面接時に夫婦合算の確定申告をしておらず納税関連書類は持参しませんでしたが、夫婦合算の納税関連書類は強力な証拠となりますので、準備ができる方は是非ご用意ください。



文字に起こすと沢山あるように見えますが、そこまでの量ではありません。
しかも実際に面接で確認されたのは以下のみ。
・パスポート(私、夫)
・マリッジサーティフィケート
・夫の会社からの雇用レターと直近2ヶ月分の給与明細
 (面接開始時に私達自らアップデート版ですと提出しました。)
・ジョイントアカウントの取引明細書
・夫の医療保険に扶養者として加入した証拠
・公共料金の連名請求書
・家族と友人からの結婚祝いカードのコピー
・写真

婚姻の証拠書類に関しては、面接時にマリッジサーティフィケートと写真は返却され、それ以外は全て回収されました。

面接時のポイント
・各書類に付箋等を貼付して何の書類か明確にしておく。
・各書類にPrinted Name、A-Number、署名、ページ数を記入する。
・書類の提出を求められた際、すぐ出せるように工夫してファイリングする。

日本人のパスポートと戸籍謄(抄)本について

面接に必要なパスポートと戸籍謄(抄)本は、多くの方が結婚後に変更した物をお持ちになっていますが、変更前の物でも大丈夫です。

私の場合、面接時は日本に婚姻届を提出したばかりで新しい戸籍が出来ておらず、そのためパスポートに夫の姓を併記(別名併記)することも間に合いませんでした。

そこで、旧姓のみ表示されたパスポートと、結婚前の戸籍謄(抄)本を面接に持参しても良いかUSCISに確認したところ「問題無い」とのことでした。
むしろ「日本の出生証明書は結婚後に変わるの?何がどう変わるの??」と逆質問されました(笑)

「国際結婚の場合、出生証明書(戸籍)に婚姻の事実が記載されます。」
オペレーター「なるほど。それなら変更後の方が良いかもしれないけど、変更前の物でも問題ありません。」

とのこと。
実際、面接に戸籍抄本を持参しましたがノータッチでした。パスポートも本人確認に使用されたのみです。



持ち物編は以上です。
忙しい年末年始に面接準備をするのは大変でしたが、量がそこまで多くなかったので助かりました。

御覧くださりありがとうございました。
面接内容編に続きます。



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