2021年7月下旬のコロナ禍に日本へ一時帰国しました。
従来とは全く異なる出国・入国手続きの数々に圧倒されつつも無事日本へ入国できました。
今回から日本入国までの道のりを順次投稿していきます。
第一弾の今回は、日本入国に伴いアメリカ出国前にシアトルで受けた新型コロナPCR検査の様子及び利用したクリニックについてご紹介します。
【2022年9月7日以降の日本入国措置】
2022年9月7日以降は、オミクロ ン株(B.1.1.529 系統の変異株)が支配的となっている国・地域からの入国者は、新型コロナワクチンを3回接種したことを証明するワクチン接種証明書があれば出国前72時間以内の検査証明書の提出が不要となります。
私が日本に入国した2021年7月は、水際対策の一環として「現地出国前72時間以内の検査証明書」を用意する必要がありました。
出国する国の検査機関や病院で日本指定の検査方法・採取検体で新型コロナ検査を受け、所定または任意の書式で検査証明書を用意しなければなりません。
検査証明書は出国時に空港のチェックインカウンターで提示し、そこで証明書の不備が発見されると搭乗拒否となる程の重要書類です。
無事に航空会社の確認を通過した場合も再度日本の検疫で確認され、そこで不備が発見されると入国が認められず出国地に送還されてしまう可能性もあります。
入国の際には他にも誓約書の提出、WEB質問票への回答、必要アプリのインストールが求められますが、今回は検査証明書についてのみお話しします。
検査証明書については次の記事でもご紹介しています。
検査を受けた病院「Lake Bellevue Chiropractic」
私はアメリカのシアトル・タコマ国際空港からの出国だったため、シアトルで検査を受けました。
検査を受けたクリニックはベルビューにある Lake Bellevue Chiropractic。
本クリニックの詳細は次の記事で紹介済みですので、本記事と併せてご覧ください。
上記記事の内容と被りますが、こちらのクリニックでは皆様が加入している保険でカバーされれば検査費用は無料、更に日本用の検査証明書作成手数料はどなたでも無料です。カバーされる保険の種類はクリニックHPをご覧ください。
検査結果は検査翌日に出ますので、私の様に出国2日前に検査を受けても間に合います。
私の周囲では搭乗予定のフライトが遅延・欠航した場合を想定して出国2日前に検査を受ける方が圧倒的です。
※後に検査結果判明までの時間が24~48時間以内に変更されました。出国2日前の検査で間に合うか不安な場合は出国3日前(ただし72時間前を超えないよう注意)に検査を受けてください。
日本行のフライトが遅延・欠航した場合の新型コロナ検査結果の取扱いは次のようになっています。
7 搭乗予定のフライトが出発当日キャンセル又は大幅に遅延し、当初想定の 72 時間を超えて帰国する場合の対応はどうなりますか。
(参照:厚生労働省「【水際対策】出国前検査証明書『検査証明書について(Q&A)』」」)
変更後のフライトが検体採取日時から72 時間を超えて 24 時間以内であれば、再度の取得は必要ありません。
一方で、変更後のフライトが、検体採取日時から96 時間を超える場合は、防疫措置の観点から検査証明書を再度取得していただく必要があります。
予約まで
検査の予約は1ヶ月前からWEB上(COVID-19 Test For Travel To JAPAN)でできます。既存患者か新規患者かを選択し、検査日時を選択すれば予約完了。
予約完了後は登録したメールアドレスに「Appointment Confirmation」と「問診票」が送られてきます。問診票はWEB上で回答することができ、検査日までに回答すれば大丈夫です。
問診票は自身についての病歴と手術歴、家族の病歴に関する内容。病歴や手術歴有りの方は検査当日に医師から「現在症状はあるか?」「服用薬はあるか?」等の質問があります。
検査当日は日本所定の検査証明書を印刷してお持ちください。
忘れてもクリニック側で印刷してくれますが、時間短縮のためにお忘れなく。医師達は日本入国者向けの検査証明書作成経験が豊富であるため、検査証明書の記入例のページは持参不要です。
クリニックの様子
クリニックはLake Bellevue上の建物内に位置します。
建物の目の前に広めの無料駐車場がありますので車でお越しの方も安心ですよ。
建物内に入ったら真っすぐ進み、次に左に進みます。
クリニック手前の右手に男性用トイレがあります。
クリニック入口から中を覗いた写真。中の待合室には椅子が置いてあります。
女性用トイレは最初に建物内に入った際に右に進むと左手に見えてきます。
建物に入館してすぐの右手にはソファーのある公共スペースもあります。写真右手が建物入口。
検査の流れ
【クリニック入室】
受付でPCR検査の予約がある旨伝えると、しばらく待つように言われました。
約5分後にDr. Dunnが待合室にやって来て検査室(広めの会議室)に案内されました。
担当医師は普段はDr. Dunnですが、彼の不在時は別の医師が担当します。
【問診】
始めに身分証明と保険証の確認がありました。こちらのクリニックでの検査費用は私の加入保険で全額カバーされ、日本用の検査証明書の作成も無料なのでこの検査では費用は発生しません。
次に事前回答した問診票の確認があり、私は持病があるためその説明で少し時間がかかりました。
そして日本政府指定の検査証明書を持っているか聞かれたので提示すると、人定事項(氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別)をその場で記入するよう言われました。
ちなみに担当医師によっては検査証明書作成の際に人定事項も記入してくれるようで、人定事項の記入に関しては医師によって対応が異なるようです。どちらにせよ、検査前に予め自身で記入しておくと楽ですね。
※2022年の検査証明書書式の変更により、人定事項は氏名と生年月日のみになりました。
【検査】
検査前に、採取検体は日本政府が求める鼻咽頭ぬぐい液 (Nasopharyngeal Swab) であり少し痛みを伴うかもしれないとの説明がありました。
ですが検査の痛みはほとんど無く、両鼻腔をスワブでホリホリされて呆気ない程すぐ終わりました。
検査所要時間は約8分。私の場合は持病に関する説明や資料の確認で時間がかかったため、検査だけであれば5分未満で終わると思います。
Dr. Dunnはとても親切で、こちらの話をしっかりと聞いてくださる方でした。
【2022年3月追記】
2022年3月9日以降は核酸増幅検査のみにおいて鼻腔ぬぐい液 (nasal swab) も採取検体として認められます。
【結果受領に関する説明】
検査結果は翌日に判明。検査結果が用意でき次第、登録したテキストメッセージに連絡があり、メールアドレスにもラボ結果と検査証明書のPDFファイルが送られてくるとの説明がありました。
なお、検査証明書の原本はクリニック受付で返却してもらえるので、テキストメッセージを受け取ったら営業時間内に受け取りに行きます。
【日本入国時は検査証明書の原本を提出】
日本入国時は可能な限り検査証明書の原本を提出してください。
外務省によればやむを得ない事情があれば電子検査証明書の提出でも受け付けるとしています。しかし日本の検疫において「検査証明書の所定書式を使用した場合は『原本(書面)のみ受け付ける』」と指摘された方が何名かいらっしゃいます。
電子検査証明書を提出する場合はいくつか注意事項がございますので、外務省公式情報をご確認ください。
■検査証明書の確認について(本邦渡航予定者用Q&A)「14 電子的に交付された検査証明書は有効ですか。」
↓↓
【2022年2月追記】
公式情報:デジタル庁「Visit Japan Webサービス」
【2022年3月追記】
2022年3月1日より、日本の一部の空港で「検疫の入国前WEB手続き(ファストトラック)」の試行運用が始まりました。MySOSのアプリ上で日本入国前に検疫手続きの一部を行えます。搭乗便到着予定日時の16時間前までにアプリ上での事前申請を完了する必要あり。Visit Japan Webサービスとはデータ連携していないため、利用したい方を選択するか、併用も可能。
公式情報:厚生労働省「ファストトラック」
【ラボ結果を念のため印刷しておくと安心】
ラボ結果は日本入国時には確認されませんが(こちらから提出した場合を除く)、出国地の航空会社のチェックイン時に確認されることがあります。アメリカ発の場合、米系航空会社(ユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空)を利用した方が確認され、ラボ結果の記載方法が原因で搭乗拒否になった方もいらっしゃいます。当日のスタッフにもよると思いますが、米系航空会社をご利用の方はご注意ください。
なお、JALに事前確認した際はラボ結果の提示は不要との回答で、実際搭乗した際も一切確認されませんでした。
日本入国時は可能な限り検査証明書の原本を提出してください。
外務省によればやむを得ない事情があれば電子検査証明書の提出でも受け付けるとしています。しかし日本の検疫において「検査証明書の所定書式を使用した場合は『原本(書面)のみ受け付ける』」と指摘された方が何名かいらっしゃいます。
電子検査証明書を提出する場合はいくつか注意事項がございますので、外務省公式情報をご確認ください。
■検査証明書の確認について(本邦渡航予定者用Q&A)「14 電子的に交付された検査証明書は有効ですか。」
↓↓
【2022年2月追記】
日本のデジタル庁が日本入国時の手続き(検疫・入国審査・税関申告)で必要な情報をオンライン上で提出できるVisit Japan Webサービスの提供を開始しました。利用対象者は日本人を含む海外からの入国者です。
このサービスを通して電子化された検査証明書のアップロードが可能になったため、利用する方は検査証明書原本の提出に拘る必要がなくなりました。公式情報:デジタル庁「Visit Japan Webサービス」
【2022年3月追記】
2022年3月1日より、日本の一部の空港で「検疫の入国前WEB手続き(ファストトラック)」の試行運用が始まりました。MySOSのアプリ上で日本入国前に検疫手続きの一部を行えます。搭乗便到着予定日時の16時間前までにアプリ上での事前申請を完了する必要あり。Visit Japan Webサービスとはデータ連携していないため、利用したい方を選択するか、併用も可能。
公式情報:厚生労働省「ファストトラック」
【ラボ結果を念のため印刷しておくと安心】
ラボ結果は日本入国時には確認されませんが(こちらから提出した場合を除く)、出国地の航空会社のチェックイン時に確認されることがあります。アメリカ発の場合、米系航空会社(ユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空)を利用した方が確認され、ラボ結果の記載方法が原因で搭乗拒否になった方もいらっしゃいます。当日のスタッフにもよると思いますが、米系航空会社をご利用の方はご注意ください。
なお、JALに事前確認した際はラボ結果の提示は不要との回答で、実際搭乗した際も一切確認されませんでした。
検査証明書とラボ結果について
検査日翌朝の8:46に
「ラボ結果と、署名済みの日本用検査証明書をメールしました。検査証明書の原本はクリニック受付にあります。必要であれば18時までに受け取りに来てください。」
とテキストメッセージが来ました。
13時頃にクリニックに再度出向き、受付で名前を告げて検査証明書の原本を受領しました。
ラボ結果はここでは貰えませんので、必要であれば前述の通りメールで送られるPDFファイルを印刷してください。
検査証明書下部の医療機関名、住所、医師名、陰影欄は次の画像の様に記載されます。日本入国の際はこれで問題ありません。
ラボ結果には主に次の項目が記載されています。
・検査機関名・住所
・受診者の氏名・年齢・生年月日・性別
・検体採取日時
・検査を受けた場所
・検査方法 (SARS-CoV-2 (COVID-19) Qualitative PCR)
・採取検体 (Nasopharyngeal Swab)
・検査結果 (None detected)
シアトル界隈の他の検査所
次の記事でもおすすめの検査所をご紹介しています。
在シアトル日本国総領事館も当初こそ全く情報を公開してくれませんでしたが、2021年3月末からようやく検査所の情報を紹介してくれるようになりました。随時更新されていますのでこちらも是非ご確認ください。
■日本の要件に対応可能な検査場検査レポートは以上です。
私は Lake Bellevue Chiropractic 作成の検査証明書で無事に日本へ入国できました。
シアトル界隈で日本入国をご検討中でしたら、是非こちらのクリニックもご一考ください。
次回はアメリカ出国から日本入国@成田空港の手続きに関してです。
それでは今回はここで失礼いたします。ご覧くださりありがとうございました。